2022年の年末に、現時点で最後の作品となっている《ジェイソン・ボーン》を除いて、ボーン・シリーズをまとめて観た。特に格闘シーンを中心にアクション映画の演出に多大な影響を与えたシリーズということだ。が、この映画のおそらく 1 作目の TVCM があまり好みでなく、マッド・デイモンもよくわからず、敬遠していた。まとめての感想となる。

その特徴というのはカット数の多さで、いまではすっかり定着した手法らしいので、あとから見返しても新鮮さはあまり感じない、という話ではあるかもしれない。

ボーン・アイデンティティー

半死体となった主人公:ジェイソン・ボーンが漁船に回収される。記憶を失っており、出自もなにもわからないまま命を狙われる。この狙われ続ける理由だが、ぶっちゃけ最後までよくわからない。理由は分かるけれど、そこまで執拗になることあるんだろうか。

上述の映像手法の話に沿って言えば、むしろなんかビルの外縁を沿うように逃げようとするシーンはカットが少なくて、映画全体のなかではこのシーンの印象が強い。

ボーン・スプレマシー

警官などからの逃亡劇は、ロシアでのシーンがシリーズで 1 番好きかもしれない。ボーンの記憶に封印された彼の苦悩が明らかになっていくが、まぁベタであって、これは別に珍しいわけでもないという感触ではあった。

最後の女の子、冒頭で亡くなったヒロインにちょいとビジュアルを寄せてきてるよなという感触だ。

ボーン・アルティメイタム

新聞記者を連れた空港での逃亡劇とその失敗は、映像としてはすごいんだけども、このシーンである必要があるのかは、よくわからなかった。が、まぁハラハラできたからこれはこれでアリなんだろう。

さすがに、シリーズ全体の作り話の構造の強度が弱まったな、というか話が拡がっていくなかで無理筋じゃない? という疑問がどうしても付きまといやすくなるので、ちょいちょいキツい。

屋上のかけっこのシーンが長くて、上述の 1 作目のシーンと同様、このシリーズとしては新鮮であったが、長すぎやしませんか、なんだこれってなった。

ボーン・レガシー

番外編か別シリーズ的な扱いなのを知らずに見た。この間、大怪我をされたジェレミー・レナーさんが主役じゃないか。全体としては、さすがに敵方の動きがハチャメチャで、やはり視聴はキツかった。

大雑把には楽しめたけれど。なんなら雪中の訓練シーンが1番面白かった気すらする。

ん-、《ジェイソン・ボーン》観るかな?

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