『キル・ビル Vol.1』を観た。『レザボア・ドッグス』視聴からの流れだ。

オープニングで虫の息の人物が登場する。

これが好きなんだろうね、監督は。

本作が日本公開されるとき、後半の主たる舞台が日本だからか、すごいプロモーションされていた記憶がある。何をそんなに騒いでいるのやらと思ったものだ。当時は過激な表現の謎の映画だなくらいの認識で眺めていたし、そういう映画を見にいくような年齢でもなかった。

なんていうことはない復讐劇で、いくつかの登場人物がいるものの、主人公とオーレン・イシイ (ルーシー・リュー)について、キャラクターの過去にちょっとフォーカスする。このスタイルも『レザボア・ドッグス』と同じ方法だろう。他の映画でも採用されているかね。「ワンスアポンアタイム」はどうだったっけ。

日本が舞台といっても、ここまで日本的なモチーフを扱っているとは思っておらず、本当にタランティーノは古今東西の映画を観ているんだなと、感心しっぱなしだった。それが最大の感想ともいえる。

冒頭、家のリビングでの格闘シーンで、敵役の女性が足元の障害物(割れた瓶の破片だったかな)を蹴っ飛ばす。その後、敵役が主人公との間合いをはかるシーンで、うしろ足をジリジリと引くとき、踵にガラス瓶のカケラが当たる。これに注目した。

すると、主人公は回想編にて、親指を動かそうとするシーンが登場する。知り合いはこのシーンが異常に印象に残っていると言っていたが、正しくその通りで、やたらと強調されたシーンだった。これほどどうでもいいシーンを執拗に描くのが映画だとでもいうような感覚がある。

そして最後の殺陣にて。オーレンが履物を脱ぐシーンである。やはり足元の所作の重要性が示唆されている。このカットは、千葉真一が提案して取り入れられたらしいけれど、いずれにせよ、およそ日本式の刃物を使った殺陣に置いて、足元の重要性がとても強調されるってことだ。そういうことにしておく。

それ以外はあんまり感想もないというか。

Vol.2 を見る気も今のところ盛り上がっていない。

あるいは、主たる参照元とされる作品はちょっと見てみたいなとは思っている。

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