2019年にタスク管理ツールのあれこれという記事を書いて、当時は Todoist に戻ると宣言したが、これも次第に止めた。ToDo 管理なんてのは、いったん方針が固まればあとは回すだけじゃんなんてのは正論ではあるが、もしそれがそのまま通用するようであれば誰も苦労しないのである。こんなに多岐に渡るアプリは開発されないのだ。

自分の求める ToDo アプリの役割って、忘れることはないけどもサボりがちなルーティンとか、重要度は中程度な作業を一時的に書き留めておくとか、そういったことのリマインド(というか催促)の面が強いということを再確認した。

ついては、Todoist だが、ハッキリ言って多機能すぎるんよね。iPhone 3G での domo ToDo から始まった私の ToDo アプリの人生のなかで Todoist は上位のいいアプリであるし、数年間は有料ユーザーであったし、思い入れは深い。そうではあるが、他者とのタスクのシェア機能が追加された頃から(この機能を否定するものではない)、使い心地が重たいなということが増えた。 動作ではなく、機能の彩りというか。

Todoist に限ったことではないのだが、日々有料ユーザーからは集金し、サービス向上に努め、あれやこれやとやっていくうちに色々と工面することも増えるだろうし、繰り返すがそれも悪いことばかりではないのだが、一方でファットになる面はある。

決定的なのは、リマインダー(通知)が有料プランに含まれている点であって(これも無料で提供しろと言いたいわけではない)、他の利用しない高度な機能とセットになって年間数千円を払うというのは、ユーザー心理としてはハードルが高い。ぽいっと払えるくらいの余裕があればいいが。

最近、対抗でちょっと話題になった TickTick 、ひさびさに ToDo アプリで身辺まわりの作業を回すかと思って利用してみた。話題になる前に。

よく作られていて悪くなかったが、これも同じような感じになった。が、無料プランでも通知があるので、これはこれでよいのではないかと思う。デスクトップアプリ版の操作性にちょっとクセはある。スマートフォンアプリの通知がよくできているんだけど、ガッツリしつこい(アプリは仕事をしてくれている)ので敬遠気味になったのだった。

ワガママなユーザーである。

しかし、このTickTickもつい半年前くらいまでは永続版ライセンスが用意されていたと記憶しているが、フェイズが変わったんだろうな、有料プランは年間ライセンスのみの枠になった。こういうプロジェクトは初期の応援者には割安なプランを提供する例があるが、まぁそれだ。ちなみに自分は乗り損ねた。

その他、Android のアプリを探すだけでも一見よさげなアプリはいくつかって、それぞれ良さや工夫を感じるが、やはり気になる点はあって、上記の話と似たような話ではあるが、まず Todoist ほどの機能性もないのに同程度の値段感なプロダクトは厳しい。

また、不安定、開発がほんとうに進むの? みたいな疑問や不安がどうしても拭いがたく到底メインユーズにはなりづらい。応援はしたいが。

んで、久々にいろいろと巡った結果が、なんと Microsoft ToDo だ。触ったことはあるし、前身であった Wunderlist はメイン使いはしなかったものの好きだったし。で、まだ 1 週間とちょい程度しか利用していないが、これがなかなか塩梅がよい。腐ってもMicrosoftだな。腐ってないけど。

  • タスクの期限とリマインダーの設定が独立
  • リマインダーの距離感とバランスがよい
  • 無料でリマインダーが機能する
    (無料であることがうれしいというより、余計な機能がないことが重要)
  • 繰り返しタスクの設定もそこそこ柔軟っぽい
  • 余計と思う機能が最低限(Outlookとの連携も微細のようなので気にならない!)

というあたりで安定している。

そういえば、Wunderlist の開発者は別途タスク管理アプリを開発中らしいので、それはそれで楽しみではある。

参考になった記事など

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