《映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ》を観た。スタァライトとポンポさんの間の上映回で、観た。つまりこの日は、劇場でアニメ作品を 3 作見た。

月刊マガジンで連載していた『さよなら私のクラマー』の前日譚に当たる『さよならフットボール』の映像化作品だ。『さよなら私のクラマー』がアニメ放映中であったのもあっての映画化なのかな。詳しいことはわからない。

「さよなら私のクラマー」は掲載誌で読んだり、読まなかったりしていた。というか気が付いたら連載終了していたなぁ。あらためて著者の履歴をみると、『さよならフットボール』は『四月は君の嘘』よりも先の作品だったようだ。そのあとに『さよなら私のクラマー』の連載に至ったというのは割と変則的な気はするが、どうだろう。「さよならフットボール」は読んだことなかったな。

ヒロインの恩田希はスポーツ神経がいい、というかサッカーが上手い。ボーイズの頃から男子に交じってプレイしていたが、そのまま地元の中学校のサッカー部に所属する。そいでまぁ、男子に交じってプレイすることの挑戦とその限界までが描かれる。

男子に対抗するためにスタミナや体幹を鍛えるという描写はよかった。あまり、そこが重点的に描かれたというようにも思えないけれど。

ボーイズ時代には子分扱いだったライバル校のキャプテン、谷君は恩田を心底尊敬していて、まぁ惚れている。そのへんの中学生らしい青さはよかった。夜のランニングでニアミスする描写などは、映画としてとても好きだ。

最後の試合のシーンは 3D でカメラも割と豊富に動いており、なかなか楽しかった。サッカーのアニメを見るのも久々だし、映画館でサッカーの試合の描写を見るのも久々だったのでは。というか、実写かアニメかにかかわらず、サッカーが描写されている作品をピックすると、名探偵コナンのシリーズが 1 番多くなりそうで、それはそれで疑問符が浮かぶね。

コミックの映像化という点では、すごい好い作品だったと思う。あと、エンドロールでリアルの女子サッカー(これは中学ではなくて高校なのかな? よくわからなかったが学生であるのはたしかか?)のいろいろなチームの(強豪チームなりなのだろうけれど)集合写真などが流れたのは、「さよなら私のクラマー」のほうのテーマを引き継いでいる感じがあってよかった。

  • 作品のテーマについて言えば、結局、メディアの力が足りてないのかなというのは個人的には思うところではある。
  • 映画については、ある部分の展開の強引さはコミックだからこそ許されれたなぁという感じと、劇場特典のコミックの意味不明さが、ほろ苦い。
  • この記事では、サッカーと書いてしまったが、本作は基本的に「フットボール」で統一している。

というわけで『さよなら私のクラマー』もこのあときちんとすべて読んだ。これがまた油断していたのだが、すごくよかった。書けたら書く。

というわけで、書いた(追記:20211224)。

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