いろいろを試しては捨てるということを繰り返しては最適解を探すのが人間、ひいては生物の性というものだが、Discord を個人メモツールに使おうというムーブメントがやってきた。ググると似たような話題が出てくるし、そうしているひとの話を目にして興味を持った次第だ。

Discord というのは、ゲーマー向けのチャットツールという位置づけだ。昔は Skype 一択だったのだろうと思うが、今ではさまざまなツールがある。チャットツールをメモに使うという発想がどれくらいメジャーか分からないが、つぶやき単位でメモが溜まっていくというのは精神衛生上よいように思える。

少し話を戻すと、ラップトップとスマートフォンなどで共有して使えるメモ機能を探している。結局、オンラインで使えるツールを探すことになるわけだが、これがなかなか難しい。求めているのは、カテゴリ分けしやすいツールだ。これがなかなか選択肢を狭める要因で、Evernote ほどの機能は不要だが、Keep や Simplenote などでタグで分別する手間を払いたいのだ。それに後者のアプリたちは 1 メモの存在感が大きい。もっとミニマルなメモツールがいい。

エンジニア向けなど、マークダウン記法に対応した類の情報管理ツールはカテゴリ分けの条件には一致するが、マークダウン機能は不要だし、やっぱりちょっと違う。同じように、ここで何度か話題にあげている Notion もこの目的にはちょっとカロリーオーバーなのだ。

あるいは、Twitter を鍵アカウントにして誰もフォローせずに使うという手もあるが、ホーム画面はすべてのツイートを表示しなくなったので使いづらい。いちいちアカウントのトップを開いていられるかよ。もしくは、Slack を個人で使うという方法もあり、これはかなり実践性が高いのだが、やはり個人的な用途という感じがしないし、複数の workspace に参加している場合、その切り替えが割とめんどくさい。

というわけで、白羽の矢がたったのが Discord なのであった。以下は読む必要もないが、単純な準備手順だ。

サーバをたてる

Discord にアカウントを登録すると、サーバに参加するか、自分のサーバを立ち上げるかを決定することになるが、今回についていえば「サーバ」とは自分のメモのためのホームの名前と思っていい。難しいことはない。適当に名前を付ける。

チャンネルをたてる

いわゆるチャット画面が立ち上がると、左からホームおよび参加サーバ一覧、フレンドDMもしくはサーバ内チャンネルの一覧のカラムが並ぶ。個人用のメモはサーバ内のチャンネル別に記述していくことになる。この時点でサーバを追加することも可能で、つまり 2 階層のメモ入力システムが用意されたことになる。

メモを入力する

チャットの入力画面にメモを入力するだけの話だ。チャンネルは適当に分類すればいい。自分用のメモとしては「ピン留め」「引用」「絵文字でリプライ」あたりの機能は応用ワザとして利用できそう。また、URL は自動的にいわゆるリンクカードを生成してくれるので可読性が高まる。写真の投稿もできるらしいので、写真のメモもよいだろう。

問題点があるとすれば

この使い方が本来の用途と異なるという点は、根本的な問題かもしれない。その他、バックアップやログの抽出が基本機能にはないという点も問題だろう。他にもあるかもしれないが、そもそも Discord の機能を把握していないのが最大の問題だ。

いずれにせよ、 似たような機能性を備えたメモツールが他にあれば喜んで使うさ。

なお、以下の記事などは参考になった。本筋とは関係ないが、以下の 2 つの記事、片方が note での運用で、もう片方が medium での運用なのがおもしろいな。

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