2023年の年頭に《エージェント・マロリー》を観た。

ボーンシリーズをまとめて見た影響のようで、Netflix に薦められるままに鑑賞した。2011 年の映画らしい。某映画 SNS での点数は低めなんだけど、この映画よくないですかね。90 分とコンパクトなのも好きだね。

評価の低い理由としては、話がよくわからん、オチが特にない、という当たりだろう。さもありなん。まずは映画の冒頭、雪中のドライブインに辿り着いた主人公:マロリーは早速、待ち合わせ相手のような男と喧嘩を起こして、市民を誘拐して逃亡劇が始まる。

と思いきや、回想に入る。

おそらく全体の半分以上はこの回想が中心に進み、残りは冒頭の時間軸での決着編となるんだが、この構成は必要だったか? となる。ちょっとしたフックを入れたかったっぽいんだけど、この語り口を選んだことのメリットがあまりよくわからない。

また、ありがちな設定として、所属組織に裏切られたようでいて、裏返すと元請けとの三すくみの関係のなかで、誰がどう裏切ったのか、明確ではない結末もウケていないようだ。これも、あえてこうなっているので仕方ない。

クライアントが利用してエージェント会社、その実働部隊(マロリー)が荷物になりかけたので、適当に理由をつけて処分しようとしたら失敗した。悪いのは誰? って、負けたやつ(エージェント会社)にすべて擦り付けるだけの話なのだ。

で、一見地味だけどなんかリアリティのあるアクションがいいなと思って眺めていたが、マロリー役のジーナ・カラーノという女性、ムエタイ出身の総合格闘家らしく、なんならワイルドスピードシリーズや、『デッドプール』にも出演してるって。後者は見たことあるけど、さすがにわからんかった。

というわけで、硬めのアクションがよい映画です。追ってきた追跡者と警官? を続けざまに相手してのしてしまうシーンが印象深い。

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