今年からノート、手帳はシステム手帳フォームにしてみた。昔もどこかのメーカーの新規格のリフィル系ノートを採用して挫折したことあるけれど、年末年始になんのキッカケだったか、ASHFORD のデザインリフィルパッドよくね? と発見して、悩んでいた。触ってみたいとなったのだった。

システム手帳、何が嫌ってリングが邪魔なんだよね。身も蓋もないけど、それが小さい頃から苦手で使うのを避けていた。ダヴィンチとか憧れはあったけども。更には、リフィルをカスタマイズするのが面倒くさくて、楽しさである反面、それなら出来合いの手帳でええやんとなっていたのだった。

で、デザインリフィルパッドだが、プラ製のリングかつシンプルで悪くなさそうじゃんとなった。あんまり邪魔にならないように配慮されている。ということで、スケジュール系のリフィルだとか、メモ用のリフィルだとか最小限度を見繕って、ひさびさに文具文具な時間を過ごした。

で、届いて使い始めたのはいいんだけど、ペラい。それが売りなんだけど、ペラい。雑に持ち運ぶには心許ないケースが私の場合は割とあって―もともとがガサツなので、それなりに文具ラバーで丁寧な使い方をしないといけない、これは難しいと心が折れた。

というわけで、困っていた。

最短の解法 1 は、カバーを替えることだろう。しかし、かつてはダヴィンチに憧れた身であったし、革製品はなんどとなく使ってきてはいるが、なんとなく革のシステム手帳カバーを使うことに戸惑いが生じるお年頃になっていたのである。あと、重いし、高い。

して、解法 2 はケースに収納するという提案がされる。使う際の手間は増えるが、同封できる武具(クリップなり、補充用フィルなり)が増えるというメリットもあるので一長一短である。問題は、どのケースを使うか。

なるべくシンプルで軽いケースを探すが、それなら手帳カバーを替えればええやんという話になりかねず、ASHFORD 謹製のデザインリフィルパッド用ケースもバリエーションで販売されているが、どうにも触手が動かず。

無印良品の文具ケースが割といい、という情報を得れば現地で触ってみたが、こんなんすぐに使わなくなるやんという見通しがたったので断念し、途方に暮れていた。デニムのブックカバーのようなのがあればいいなとイメージはあった。

暫くあきらめ気味で、思い出したようにググってはを繰り返していたら、ファイロファックス (Filofax)というメーカーのクリップブック(clipbook)なる製品の情報が入ってきた。一見するとおしゃれさが勝る。解法 1 の解決案だ。セールスポイントはいくつかあるようだ。

  • 軽い(販売店の商品案内には「合皮」とあるがファブリック感のある素材)
  • パタンと開ける(背が柔らかく大きい。おそらく最大の工夫点)
  • リフィルが割と多めに格納できる(上記の工夫で生じる利点2だろう)
  • ペンをホールドできる(上記で生まれる空間がちょうどホルダーになる利点3)

で、手元で使ってみることにした。

個人的には軽さとペンのホールドの便利さがほぼ目的通りで、これで元を取ったような気分でいる。パタンと開ける機能は便利ではあるが、そこまでパタンという感じではないし、ユースケース的に自分にはあまり当てはまりそうにない。

デザインリフィルパッドからの変更点として気をつけたいのは、リングの金属がむき出しなので、PC とかそういった製品と一緒に扱うときに傷つける危険があるということで、実はこれが割と危惧している最大の懸念ごとだ。

リングの邪魔さ加減は、そんなでもないというか。幼き頃、若き頃あれだけ気になっていたのを無視できるようになった。ペンの使い方なのか、手の使い方なのか、鈍感になっただけなのかわからん。ちょっと寂しい。

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