角川ゲームズから発売された『メタルマックス ゼノ リボーン』(METAL MAX Xeno Reborn)をプレイしている。なんでもいいけど、正式な表記はカナなのか、アルファベットなのかハッキリしてほしい。
さて「メタルマックス」の傍系(ここではそのように扱う)にして、「メタルマックス ゼノ」のリメイクである本作は…、という時点で、もはや本作、本シリーズの立ち位置がよく分からない、が、まぁそれはこの記事では置いておく。
いろいろと意見を並べたいのだが、キリがない。できるだけ本題に絞る。ということで、リメイク前の『メタルマックス ゼノ』には、「メタルマックス」シリーズの恒例キャラクターである犬、つまり「ポチ」は参戦しなかった。
この判断は、おそらくは、リアリティ寄りの 3D 作品に仕上げる意図を重視した結果、世界観にそぐわないとされたのだ、と私は考えていた。しかして、「ゼノリボーン」の制作発表と同時に開催されたファンイベントにおいては、ポチの復活が大きく要望された、と記憶している。
結果として「ゼノリボーン」ではポチが復活した。
プレイ体験の本心と実感としては、実際のところ、やっぱりポチが居ると楽しい。ポロポロと戦闘からは離脱してしまうが、移動時に戦車に乗っている姿は可愛いし、本拠地で佇んでいる様子もよい。たまに殊勲賞ものの活躍もする。癒しである。
そうではあるのだが、これは本当は、やはりディレクターの友野氏がやりたかったことではない、のではないかと、やはりそう思う。だからやはり、残念ではあるが、ポチは必要なかったのではないか。
危惧するには、「ゼノリボーン」が修正パッチにてプレイヤーからの声より「人間が移動するときの挙動を修正」という対応したわけで、今後に発売されるであろう続編にも、同じようにプレイヤーの声を反映させるらしい。このとき、仮に自らの意見と相克した場合、友野ディレクターはどうするのだろうか。
「ゼノリボーン」は、メタルマックスとしておもしろいのか、メタルマックスである必要はあるのか、などなどと疑問は個人的には潰えないのだが、とりあえず、ディレクターの思い描いた内容とならない限りは、良くも悪くも軸のない作品にしかならないであろうから、作品が成功するか否かとは別の視点とはなり得るが、そうあってほしくはない。
Last modified: 2020-10-16