光を求めてみたら|《少年の君/少年的你》

《少年の君/少年的你》を観た。2019年の作品だ。原作はオンライン小説だそうだ。

啓蒙、教育映画なのか、ラブロマンスなのか、よくわからない。ラブロマンスといっても、これも非常にプラトニックだと言っていいのか、どういう類のラブなのか、よくわからない。ちょっとノワール作品ぽい面もあるか。

学生のイジメ、もとい暴力事件が話の筋に大きく関わっており、これは現実に中国でも問題になったからして本作が製作されたひとつの要因であるようだが、これもよくわからない。調べれば関連情報は多少は浚えるだろうか。とりあえず現時点では着手していない。ところで「一人っ子政策」の路線変更の明確化、過度な学歴競争も見直しが始まった現タイミングで視聴するにはタイムリーな作品かもしれない。

主人公、もといヒロイン:陳念は、高校生のようで大学受験を控えてる。トップ層の受験戦争はえげつないほどで、精神を壊す子供たちも、たくさんいる。という状況下で、チンピラの青年と出会い、なんやかんやあって連帯が生まれる。

受験戦争のクライマックス、それを阻むように起きるエスカレートした暴力事件、その先に 2 人が見たものとは……。のような話だ。

どんな画面だったか

日本のドラマでも見ているのかというくらい俳優のアップが多く、ちょっと疲れた。これは主演 2 人の演技を最大限に引き出そうという意図でもあり-実際よかった、ファンサービスみたいな面もあるのかなとも思った。

撮影は重慶市で行われたと Wikipedia にあったが、街の様子などはほとんどわからない。異様に長そうなエスカレーターとか、ところどころ面白かったが、あまり効果的には使われていなかったかなという印象が残る。

風景としては、ハイウェイの類だろう高架の道路、それと地上を繋ぐ螺旋状の通路などは印象に残る。螺旋状の通路が効果的に使われたのはほぼ 1 箇所、バイクで抜けていく際にちょっと映ったのが 1 箇所、警察署の駐車場らしきところで映るなどしていたかな。思い返すと、警察署-実物か知らないけど-の立地がとても面白かった。

エンディング直前では、ハイウェイを走る車がそれぞれの道を行くが、これもよかった。

学校でのシーンは多くはないが、受験が終わった後にみんなが階上から中庭に向けてテキストを破り散らして捨てて喜んでいるシーンがとても中国映画らしかった。なんか中国映画というか中国ってこういうの好きだよね。ほかの映画でも見たことがある。

ていうか、あの決定的なシーンの床面も同じよな美術だよね。

その他のことなど

陳念を演じた俳優:周冬雨という方らしいが、中学生かと思うほど小さく見えたが 160 cm 以上あるらしい。メイクアップも素朴な雰囲気で本当に幼くみえたが、これまた驚く 1992 年生まれの 29 歳とのことだ。ときどき妙に色気を醸していてそれを感知した自分にビビっていたが、それは年齢相応のそれを隠せていないだけだったようで多少安心するなど。

ついで、相手:小北役の易烊千璽は 2000 年生まれらしいので、この 2 人はおよそディケイドの差がある。彼はアイドルでもあるらしいので、上述のファンサービスでは? という憶測はこれに拠る。

女性の刑事さんが妊婦さんであることをあからさまに強調するカットがあり、どういう意図があるのかなと思っていたら、陳念の強烈なシーンですごく活用されていて呆気にとられた。ここはガツンときました。

良くも悪くも、原作であるオンライン小説らしいガチャガチャさはあった作品かなと。