《天気の子》が米国アカデミー賞の国際長編映画賞部門に出品されることが決まったらしい。外国人にこの作品の骨子がわかるのか謎だなと思うものの《The Shape of Water》(2017)がありなんだから好かろうよ。

どうでもよいが水の表現というのは、おそらくあらゆる芸術活動での最大のテーマのひとつであろうが、先日の金曜ロードショーで《崖の上のポニョ》(2008)が放送された。あの作品、まともに見たのは1回だけだが、あの怪作をテレビでやるのだから凄い(なにがとは言わない)。

今年のアニメ映画《波に乗れたら》は、湯浅政明監督が《夜明け告げるルーのうた》(2017)に続けて水を描いている。スクエア状の特徴的なヤツで、あれは水ではないのかもしれないが、まぁ海なんで水なんですな。

ふたたび海外の作品に目を向けると《モアナと伝説の海》(2016)がある。水の描写が飛びぬけていいということだったが、思い返してもあまり印象に残らない。絶賛する記事はググればたくさん出てくるが、どうにも書き捨てたような内容ばかりではないか。

忘れてならないのは、今年の《海獣の子供》で描かれた海というのは、そのエネルギーが尋常ではなく、今ここまで文章を書いていた気分的には、この文章で上げる作品のなかでは最も重要だと感じたが、ポニョはやっぱりすごいのは、あの物語には話を進めるためのガソリンがほぼないにも関わらず、エネルギーがあるからだ。文章が破綻してるが、まぁいい。

そういえば、雨が街を水没させる作品といえば《ドラえもん のび太と雲の王国》(1992)がある。あれはたしか世界中の文明に鉄槌を下すというような文脈だったと思うが、作中ではまぁ練馬区あたりが水没しているところが描写されたんだろうな(コミックスのみ既読)。私の東京水没初体験は、この作品に捧げたのだったな。

ほとんど興味ないけど《アクアマン》(2018)とかはどんなんだったんだろう。

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