マイケル・ダグラスが主演の《ゲーム》を観た。

監督:デヴィッド・フィンチャー、なんだかんだ TV での洋画の放映が多かった時代のイメージが強く、いくつかの作品は TV で見た記憶がある。本作も御多分に漏れず、途中で鑑賞歴があることに気づいた。

フィンチャー作品のファンからは微妙という本作の評をチラッと見たけれど、原因としては、現実とフィクションのせめぎあいにおいて、フィクションがちょっと勝ってしまっているからだそうだ、理解が間違っていなければ。なるほど。

《トゥルーマン・ショー》なんかも連想される作風だが、そうなると関連作品への妄想がとっ散らかってくる。《トゥルーマン・ショー》の元ネタはフィリップ・K・ディックの作品らしいが、《ゲーム》には元ネタとなったような作品はあるのだろうか。気になるけれど、ざっと見る限りで情報はわからず。

あらすじ。個人投資家(銀行?)として親からの資産を殖やしている主人公は、孤独な生活を過ごしている。喧嘩別れした弟から人生を変えるゲームに参加しないかと誘われ、なんかんやと誘いに乗ってみたら偉い騒動に巻き込まれる。藤子・F・不二雄の画で見てみたい作品でもあるな。

しょーもない感想として、なんとなく思うのは、これだけバカげた遊びの最後の最後、大勢に囲まれ、逃げ隠れのしようのない状況でネタ晴らしを食らって、それを笑って迎えられる主人公の胆力に目が留まる。私だったらその場で気絶するか、さすがに不貞腐れてしまいそうだ。まぁ、お話だからいいのだけれど。

好きなシーン、面白いなと思ったのはタクシーで襲われたのち、メキシコだかの墓地に置き捨てられたあたりの状況の描写だ。「まさか冗談で海外に置き去りにする? しかも一文無しにまでして」というような疑問が浮かぶところで、事態が現実なのか否か、鑑賞者に更なる揺さぶりをかけてくるステップだ。

どうやらなんとか国境を跨いで(背後ではもちろん手回しがあったにせよ)、誰でも乗れるバスを乗り継いで、クタクタになって我が家まで戻ってくるが(制作の都合として詳らかには描写できないという条件もおそらく存在するだろう)、これがより、このゲームの展開の突拍子も無さを際立たせていた。

ただまぁ、主人公の人間性というか、張り詰めた生き方が今後に渡って変わっていくかどうかはわからないんだよな、これ。

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