マンガ家に焦点を当てた作品の走りは手塚治虫の自伝だろうか。藤子不二雄Aの『まんが道』が皮きりとなったのだろうか。他にもあったろうか。ジャンプで大ブレイクした『バクマン。』などは、20代後半~30代くらのマンガ読者連想しやすいだろうか。直近だと、最近までコージィ城倉が描いていた『チェイサー』もおもしろかったが、『ブラックエンジェルズ』の平松伸二が自伝作品『そしてボクは外道マンになる』も何気におもしろい。パッと思いつくだけでこれくらいだが、もっとたくさんあるだろう。
で、本題のアニメ制作だが、アニメーション制作会社を題材にしたアニメ『SHIROBAKO』がまず思いつく。
で、マンガについてだが、アニメーターを主役にしたマンガというのは幾つかあって2017年に作者の花村ヤソが Twitter で呼びかけて盛り上がった作品が『アニメタ!』だ。連載は2015年から始まっており、既刊は4巻だ。連載終了の危機が何度かあったそうだが、上述の盛り上がりによって、ペースを掴んだ。と思われた矢先に著者の妊娠出産により休載中となっている。おめでとうございます、連載再開を祈ってます。
並行して読んでいたのが『西荻窪ランスルー』で、こちらは全4巻となっている。最終巻をそうと知らずに読んでいたら、話を折りたたむ方向に進展していたので完結してしまってビックリした記憶がある。制作の外側の人間関係まで描写していたのが本作の特長だったと思うが、それが逆に作品の焦点をコントロールしづらくしていたのかなという印象も残った。
最後に、宇仁田ゆみである。『うさぎドロップ』は言うまでもなくおもしろいが、この人の作品は大体おもしろく思っていて『ゼッタイドンカン』が最も好きなのだが、それは置いておいて『パラパラデイズ』である。1巻が2017年発売だということで、本作のことをすっかり忘れていた。少し調べると不定期連載ということらしい。本年の6月に2巻が発売されていたようで、先日ひさびさに宇仁田ゆみで検索をかけていたら引っかかったので思い出して読んだ。まぁおもしろい。本作、ここまでで紹介した作品のなかで始めて、主役が男性の作画監督なのだ。主人公はすでに画が描ける人。エネルギッシュな新人女子に引っ張りまわされていくというのは、作者の典型的なパターンでもあるが、鉄板でよい。
他にもアニメ制作のマンガはあったような気がするが、単に私が知らないだけか、おそらくどれも続刊が出ていないなどの状況だと思う。ところで、ドラえもんにもアニメ制作するエピソードがあった記憶があるが、タイトルが思い出せない。こういうときにどうやって調べるか。マンガの各話タイトルの一覧を漁り、そこから見つけるか。関連キーワードでググるか。前者は怠いし、後者はノイズが多すぎる。ふと思い出したのがスネ夫の存在で 、 本話もスネ夫に対抗してのび太がアニメ制作に着手するという話であったはずだ。ここから「スネ夫スタジオ」というキーワードを連想することでタイトルが見つかった。「アニメ制作なんてわけないよ」(てんとう虫コミックス第24巻)である。のび太の作画によるネズミから逃げるドラえもんがかわいい。
以下のブログに詳しい。
追記:
あー、『映像研には手を出すな!』のことをすっかり失念していた。なんなら1番に勢いのある作品じゃないか。
Last modified: 2019-12-09