このシーズンはなにかとアニメをちゃんと視聴した。これほど観たのはいつ以来だろうか。ジークアクスは直近まではインターネットでの反応を楽しんでいただけだったが、さすがに最後は追い付くかと勢いづき、なんとか間に合った。

視聴しているのは、以下の4作である。

  • 機動戦士Gundam GQuuuuuuX
  • 前橋ウィッチーズ
  • アポカリプスホテル
  • ラザロ

実はリストの下から順に見始めたのだが、最終回に対する期待の大きさは上から順みたいな状態にある。大きな優劣というワケでもないが、どれも好きな作品となっており、思い出に残る。最終回前に上の2つだけ軽く雑感を残しておきたい。

ジークアクス

劇場版は見ていたので、1,2話と8話かな? の内容は知っており、また、熱心な視聴者のみなさんの感想で大体の内容はすでに知っていたが、なるほどよくできてるなぁ、と考えるのと同時に、ガンダムの屋台骨の強さをシミジミと感じる。

新劇場版のエヴァシリーズの戦闘シーンにあんまり(よい)印象がなく、もともとエヴァンゲリオンってそういう作品じゃんと言えばそうなのだが、それにしても本作の戦闘シーンはかっこいい。言われてみれば比べるべきは、トップをねらえ!シリーズっぽいな?

ニャアンとマチュ、2人の淡い恋みたいなのが衝突のポイントになりつつ、どちらも一方通行であることは既に明白になり、その一方通行具合も2人の他においてもさまざまで、すれ違い宇宙編であるところがガンダムの強さ(のひとつ)なんだろうけど、それを差し置いても2人の友情が前提にあるわね。EDのカットなんていうのは、その補完でしょうからね。

最終回前として、大体の感想はこんなもんとして、少し話を変える。本作、11話でメタさが極まった。そもそもIFストーリーというやつなのでメタ的であることは前提となるのだが、並行世界のララァ・スンその他がお引越ししてきている(彼女は冷凍便)ので尚更となっている。

で、そもそもガンダムに思い入れが深い(と当人が思い込んでいるだけの可能性もあると思うんが)ひとたちのネガティブな反応や思考が、暴走していやしまいかという感想もチラホラと目に入ってきて、創作物って難しいなとなっているのも、得難い感想のひとつだ。まぁ、ガンダムを冠する作品って、いつも毀誉褒貶にまみれているけどね。

しかし、どこをどう見たらマジメに作ってないと感じるのか、不思議である。

前橋ウィッチーズ

異様なまでにおもしろいぜという話が耳に入り、なんとなく1話と2話を見ただけで魅了されましたね。これも脚本が上手いというか、ガンダムみたいな前提がないだけ、それはこっちのほうがスゴイと思う。やっぱりオリジナル作品しか勝たん。

大枠で魔女もの、魔法少女もののバリエーションであると言って怒られないだろうとは思う。これはもちろん、私が『魔法少女まどか☆マギカ』を意識してしまっているだけのことで、カエルのやることやまだ結末はわからないとはいえ、真逆のやりたいことを突き進んでいるなぁという感触となっている。本来、魔女ってのはこういうもんだよなぁ。

突き詰めると、主人公たちは孤独なんだよね、みんな。それが解消していくだけと言ってしまうとすべて、となりそうなんだけど、その解きほぐし方が絶妙で、10,11話はホロリと涙が落ちる。

ラザロとアポカリプスホテル

触れておく。

どちらも贅沢な設定や座組(よくわかってないけど)で、贅沢にやっているなという感想で、贅沢に終わってほしいなという感想です。ラザロはアクションシーンが気持ちいいという感想に尽きるかな。オチはまるでわからないけど(EDがやたらと不穏…)、意外だぁ! ということもなさそうだし、最終話もバタバタされてもなという気もする。とはいえ、これだけ全13話なのか。まだ2話あった。

アポカリプスホテルもおもしろくてね、楽しんでいる。作中の時間のオーダーはもうとっくに千年を超えたのか? そうでもないのか? よくわからない贅沢さだ。本作にシリアスさは隠し味程度でイイとはわかるんだが、そこも贅沢なんだよなと。嬉しいような、寂しいような。11話は感動的な出来栄えで、これがアニメーションだよなぁとなる。

春が終わるんですね。

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