「ボーン」シリーズを Netflix で視聴した影響だろうか《今そこにある危機》がサジェストされたので、2022年の年末にこれを鑑賞した。原題は《Clear and Present Danger》だそうなので、ほぼそのまま、よい邦題ですね。

主演のハリソン・フォード、計算が間違っていなければ、本作の公開時点で 52 歳くらいだそう。えぇー、って感じだ。映画は小説家トム・クランシーの「ジャック・ライアン」シリーズに拠るとのことで、彼の主演では《パトリオット・ゲーム》も映画になっている。どちらも何度か地上波で放映されたのではないかなぁ。

で、当たり前のことだが、ハリソン・フォードってアクション俳優だったんだなって再確認できた。キャリアをみればわかることなんだけどさ。そして、2023 年には 80 歳のお爺さんとなった彼が、インディー・ジョーンズとして帰ってくるらしいけれど。マジか。

あらすじと作品背景みたいな

洋上で殺害された現米大統領との繋がりも深い実業家が、実はコロンビアの麻薬カルテルと繋がりがあって云々、それをいかに処理しようかという陣営側と、可能な限りは光を当てないとアカンやろ主人公派みたいな話なのだが、CIAの役人でしかないジャックは、なんやかんやで現地入りを繰り返しさせられ、それなりに暴れる(逃げ回るメインだけど)。

まっとうなアクション映画というよりは、半ば国家陰謀的なサスペンスなんだけど、現行のいろんな映画に影響を与えているなという面も強く、このへんの歴史をもう少し知りたくもなる。

「ボーン」シリーズと見比べて目に留まりやすかった点で言うと、コンピュータの発展だ。FBI だか CIA だかしらぬが、政府組織の作戦室の設備が根本から違い過ぎて、これは笑ってしまう。10 年や 20 年でこれだけ進歩するんだから恐ろしい。

好きなシーンというか

冒頭、麻薬カルテルのボスがバッティングマシンで打撃練習、というか汗を流しているんだけれど、彼、野球が好きみたいなんですよね。で、クライマックスの付近で彼がそのバットをもって、ちょっとだけ活躍するシーンがあるんだけど、このキャラ付けが地味によかった。原作からあったのだろうか。

この「ジャック・ライアン」シリーズだけれど、2018年にもシリーズ・ドラマ化されているらしいので何かと人気が根強いんですね。というか、やっぱり根本的に設定が上手いということに尽きそう。

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