毎日のようにお世話になっていた Omnivore が解散、もとい開発のメインチームが別サービスに買収なり吸収なりされる運びとなったらしく、今月の15日でサービス終了、閉鎖されるという発表があった。しかし、反応が大きかったのか、少しタイミングが遅くなるとのことで、11月いっぱいはサービスの利用、データのエクスポートができるそうだ。正確な情報は各自でご確認ください。
このブログの記録を読むと、昨年の8月から使い始めたらしいので、いうて1年と少しだけだ。しかし、こんな便利なサービスを無料で使えるなんてなぁという気持ちは、ずーっとあったので、悲しいような嬉しいような、そうだよねという気持ちなど入り交じるが、しょうがない。「あとで読むの管理」と「読みやすい環境」を求めて、あらたなサービスを求める旅に出る。あと、忘れちゃならないのが、ハイライトを介した Obsidian 連携である。
また逆に、私は、Obsidian にハイライトさえ供給できれば、元サービスでのアーカイブにはそんなに興味がない。なので、今回のOmnivoreの撤退でも、とりあえず既存の未読記事さえ消化できればええかという立ち位置ではある。データのエクスポートやらなんやらの手間が生じないのは楽だ。
Pocketは思い出だから…
以前も書いたが、ずっと重用していた未だに愛するサービスであるが、データの管理に障害が生じたので別れることになった。また、最近別の方の感想であるが、どうも読み取る範囲が意図的に小さくなっている(場合がある)というような情報も目にした。体感には一致する。Obsidian連携はプラグインはあるみたいだけどね、どうなんでしょうね。
Instapaper は苦手なんだよね
昔々、一瞬だけ使っていたことがあるし、今もまだユーザーはそれなりにいるようだし、思い返すとなんで使わないかわからないんだけど、決定的にあわない何かがあることは自覚しており、候補からは早々に外している。何なのだっけなぁ。試しては諦めを3度くらいは繰り返した記憶がある。Obsidian連携は、あるみたいですね。
Matterというの知らなかったな
これ、全然知らなかったのだが、Matterという Read It Later サービスがある。ちょっと試した。WebのインターフェースとiOS、iPad向けのアプリがあるようだ。手触りは良かった。有料プランであれば、Obsidianとの連携もするらしい。Androidではブラウザーで利用するしかないらしく、スマートフォンのディスプレイからの体験はしていないが、そういうことらしい。
感触が良かったので、かなり心は動いたのだが、Obsidianのプラグインの更新が2年前で止まっており、かつ自動同期しか用意されていないようで、諦めることにした。アテにできない。
Raindropありだと思うんだけどね
一応、無料アカウントは持っている。オンラインブックマークサービスの決定版のようなサービスだけど、いまいち知名度はあるような、ないような。有料プランであれば、ハイライトをObsidianとシェアできることも確認済みである。ブックマークとして管理しておきたいWebサイトの情報なんかと集約できるから、一石二鳥かと思い、かなり心惹かれた。
気になる点は2つあった。ひとつ目は、Firefoxの拡張があんまりうまく動く気がしない。時間をかけて使っていないので印象が中心になるが、あまり触り心地が良くない。Firefox、もともと拡張とキーボードショートカットの相性があんまりよくないらしく、それも割りを食っている気がした。
ふたつ目は、いわゆるリーディングモードにすっかり世話にならないと読むのが捗らなくなってしまったという難点だ。Raindropは、ハイライトを対象の原コンテンツ、当該のWebページで引く仕組みなのだが、これがツラい。出会い頭ならいいけど、コンテンツの量を捌くには無理だわ。
Obsidian Web Clipperも同じく
最近公式に公開された、Obsidian Web Clipperプラグインがあり、文字通り、ハイライトなんかで直接Obsidianにノートととしてクリッピングできるブラウザ拡張が公開された。ほんならこれでいいのではとも思ったが、同じように直接Webサイトから引用する方式であった。
なので、偶々読んだときに保存したいなというケースなら常用に耐えるというか、むしろ積極的に活用していきたいという確認にはなったが、大量の「あとで読む」を捌くには向いていないなと。
Readwise の恩恵を浴びるかぁ
Omnivoreを使い始めるとき、並行して検討していたのがReadwiseで、こちらは機能性が高い。十分すぎるほどだ。YouTubeやX(Twitter)などの(情報の)記録にも積極的で、それらの機能は余分という判断もできるが、今日的な情報の咀嚼の効率化にアプローチをとっているという意味では、圧倒的に正しい。
無料も30日だけ利用したら枠はなく、安いプランと高いプランの2つだけというのも潔い。ハイライトの連携などは高額プランの方でないとならないし、当時の検討時はやはり無料で利用していたPocketからの移行という点、Omnivoreが必要な条件を揃えていたという点から採用を見送った。逆にいまの状況に照らして言えば、お金がかかっているからこそサービスの継続も期待できるという、極当たり前の感想にしかならないけど。
そのUIはやっぱりこなれていて、よくできている。コンテンツに対する画面のスクロールやハイライトのUIなど、はじめは独特な感じがするが、慣れると最適化に努められているなとわかる。
というわけで、ダラダラ書いたけど、しばらく移行作業(大したことしないけど)に勤しんで、Readwiseにお世話になろうかな、と言ったところだ。
ありがとう、Omnivore。
Last modified: 2024-11-03